天気予報があまり芳しくなく・・・ 雨天の場合の延期の手配や中止のことも考えていた数日前・・・・
9月8日当日の
『風の村』
は、 子供たちの祈りを受け入れて 目の覚めるような青空が広がっていました。 初日は高校生たちが先に風の村入り、 遅れて中学生たちが夕方に到着予定。 参加してくれた 子供たちはおよそ16名! 職員さんも含めると20名を超えます。 それをサポートする サンタライダーは24名、 サンタライダーには、キャンプの達人がいて、 彼が「草案」から考えてくれて 多くの打ち合わせを経て タイムスケジュールにそって
第1回SSCスタート!
まずは、みんなで名札を作って 名前で呼び合えるように名札を付けることからスタートします。 このおかげでその後は 『ねぇ~~!おぱちゃん!♪』 『お~ぃ!くまちゃん!♪』 と 子供たちが気さくに声をかけてくれます。 先に到着した『高校生たち』 中には一番初めのサンタライダーを知っている子もいます! 相手は高校生・・・ 中々、仲良くなるには時間もかかる・・・かな? そんなときはもういきなり奥の手を使います!
『んじゃ~~~!早速ですが! バイクに乗ってみたい人っ!!!!』
隊長が声をかけると子供たちのテンションは一気に爆発! 青空の風の村に
『やった~~~っ!!』
っていう子供たちの元気な声がこだまします。
このヘルメットをかぶった子が もしかしたらこの中にいるかもしれません! そう思うだけで何とも言えない思いが 胸の中に流れます。 サンタライダーでは・・・ 安全のため、 バイクにまたがることはできても 乗せることはできません。 ましてや小さな子供たちは 乗せてあげることはできません。
『乗せて~~!乗せて~!』
とはしゃぐ子供たちをなんとかなだめ 『いつか大人になったらな!乗っけてあげるよ!』 そう言って毎年施設を後にしてきました。 高校生とは思えないほど無邪気に喜んで 小走りで着替えに行く子供たち。 その後ろ姿は この子たちが、 あの丘の上で のびのびと育ち、施設の大人たちの愛情に包まれ 素直に育った証。
さて! まずは、プロテクターやヘルメット、グローブなどの 安全装備を着用してもらって 『ちょっと窮屈だけどね・・これつけないと危ないからね!』 『うん!』
『いいかいまたがって走り出したら膝でしっかり挟んでね!』 『うん!』 バイクタンデムの注意点や乗り方を細かくレクチャーして! 子供たちの返事は素直で気持ちよく響き渡る。
さぁ!サンタキッズたち! おまたせ!大冒険の始まりだ!♪
サンタライダーは、 ベテランさんばかり! 各々、自らの子供や大切な人を乗せてタンデムの経験も豊富だが・・・・ さすがに緊張は隠せない・・・ でも、 この子たちのこの屈託のない笑顔に その固い表情もみるみる笑顔になるんだよ。 風の村から大多喜城までの、ほんのわずかな道のりだが 子供たちを乗せての旅は、秋の気配を感じるとても気持ち良い風に吹かれてた。
『怖くないかい?』 『しっかりつかまれよ!』 『楽しいかい??』 『よかった!おれも嬉しい!』 『ほら見てごらん!海が見える!』
インカムを通して聞こえる会話・・・
そんなバイク乗りとしての当たり前のコミュニケーションは、
きっと普段の日常ではあまり表現しなくなったもので
振り返ればこんな気遣いを「声」にして
大切な人に していなかった自分たちに気が付いたりする。
サンタライダーの後ろに乗った!
そんな子供たちにとっても身近な大冒険は こんな笑顔を生み出し、あっという間に 子供達との距離を近づけてくれた。 バイクタンデムというものは ある意味・・・
究極のスキンシップ
抱擁しあうのと同じ距離感で互いを信頼しあい、 「頼り」にする「守る」という形を無言で表現し通じ合う。 意思の疎通が図れれば、バイクはまるで自らが運転しているような動きをし、 すごく近い距離なのに、 シールド越しに大きな声でタンデマーと 会話をするたびに 距離感はみるみる縮まり、 いつの間にか私たちは、一心同体のような心と体のシンクロを楽しめる。